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予防接種

インフルエンザワクチン

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インフルエンザワクチンの概要

インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスの感染を予防するためのワクチンです。毎年、流行するウイルス株に合わせてワクチンの成分が変更されるため、毎年の接種が推奨されています。ワクチン接種により、インフルエンザにかかるリスクを大幅に減少させることができ、重症化を防ぐ効果もあります。

ワクチンの種類

インフルエンザワクチンには主に2つの種類があります

不活化ワクチン(注射ワクチン)

概要:不活化ワクチンは、病原体の感染力を失わせたウイルスを使用して作られます。一般的に注射で接種します。

特徴:免疫がやや付きにくいという欠点がありますが、病原体が体内で増えることはないため、安全性が高いです。日本で広く使用されているのはこのタイプです。6カ月以上13歳未満の子供は2回の接種が必要です。

生ワクチン(経鼻ワクチン:フルミスト

概要:生ワクチンは、病原体の毒性を弱めたウイルスを使用して作られます。接種された人の体内で増殖し、自然感染に近い形で免疫をつけます。

特徴:予防効果が高く、長期間持続しますが、免疫不全者や妊婦など一部の方に使用できません。2023年度にフルミストが日本でも薬事承認を受け使用可能となりました。2歳以上13歳未満の子供も1回の接種で済みます。

 

接種対象者

インフルエンザワクチンは、すべての年齢層に推奨されています。
特に以下の方々の接種がより推奨されています。

・小児
・高齢者
・基礎疾患などリスク因子を有する方

接種スケジュール

毎年10月からインフルエンザワクチンの接種を開始します。接種期間は通常、翌年の3月までとなります。

注射ワクチン
6カ月~12歳:2回接種(2~4週間あけて)
13歳~  :1回接種

経鼻生ワクチン
3歳~18歳:1回接種

副反応

不活化ワクチン(注射ワクチン)の副反応

  • 接種部位の痛みや腫れ: 注射部位に痛みや腫れが生じることがあります。これは通常、数日以内に自然に治まります。
  • 軽い発熱: 接種後に軽い発熱が見られることがありますが、これも一時的なものです。
  • 倦怠感: 一部の人は接種後に倦怠感を感じることがあります。
  • 筋肉痛や頭痛: 接種後に筋肉痛や頭痛が発生することがありますが、通常は軽度です。
  • アレルギー反応:まれに、重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)が発生することがあります。この場合は直ちに医師の診察を受ける必要があります。

 

フルミスト(経鼻生ワクチン)の副反応

  • 鼻水や鼻づまり:フルミストを接種した後、鼻水や鼻づまりが見られることがあります。これは通常、数日以内に治まります。
  • 軽い発熱:接種後に軽い発熱が見られることがありますが、これも一時的なものです。
  • のどの痛みや咳:のどの痛みや咳が発生することがありますが、これも一時的なものです。
  • 頭痛:一部の接種者は頭痛が起こることがありますが、鎮痛剤で対応可能なことがほとんどです。
  • アレルギー反応:まれに、重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)が発生することがあります。この場合は直ちに医師の診察を受ける必要があります。
  • インフルエンザ:弱毒化された生ワクチンのため、ごく稀ですがインフルエンザを発症する方がいます。

注意事項

  • 接種前の準備

    体調確認:
    接種当日は体調をよく観察し、普段と変わったことがないことを確認してください。

  • 接種当日の注意

    接種部位のケア:注射であれば穿刺部、点鼻であれば鼻に過度に触れないようにしましょう。

    激しい運動の回避:接種当日は激しい運動を避け、安静に過ごすことが推奨されます。
    アルコールの摂取:接種当日はアルコールの摂取を控えるようにしてください。

  • 接種後の注意

    副反応の観察:
    接種後、特に数日間は健康や体調の変化に注意し、異常があれば医師に相談してください。

    入浴:接種当日の入浴は問題ありませんが、接種部位に過度に触れないようにしてください。

ワクチンの比較表